「ひろしまIT融合フォーラム」特別講演会
「ドイツ第4次産業革命（Industrie4.0）とわが国製造業のグローバル戦略」
- 【開催日時】
- 10月22日（木）
13：30～15：00
- 【開催会場】
- 広島市南区民文化センター 3階 大会議室
- 【講師】
- 株式会社野村総合研究所 産業ITイノベーション事業本部 主席研究員
藤野 直明 氏
- 【講演内容】
- ドイツ 第4次産業革命 （Industrie4.0）の本質は産業政策として、①製品企画開発～生産準備～生産～各種カイゼン活動～アフタセールスまでを一貫して取り扱う、グローバルなデジタル・プラットフォームの整備を推進すること。② ①の実現に必要なオープンな国際標準を設定すること。③同時に、先進国の中小企業のグローバル展開を推進を加速することである。応用例は、既にわが国先進企業の日本拠点では実現しているものも多いが、国際標準の設定とオープンな企業ネットワークの効果は極めて大きいと予想される。
これらオペレーションモデルの採用により、急成長する新興国に対し競争優位性を維持しつつ、スケーラブルで迅速な市場開拓・供給体制の構築が可能となる。わが国製造業のグローバルオペレーションが抱える課題は独企業と酷似しており、これらの考え方を正確に理解することは極めて重要と考えられる。
講演では、上記の状況をご紹介しつつ、わが国製造業のグローバルオペレーションの閉塞状況を打破するための基本的な考え方を提示する。
- 【プロフィール】
- 早稲田大学理工学部物理学科卒業。東京大学大学院工学系研究科博士課程先端学際工学専攻（情報技術社会相関部門）単位取得。1986年株式会社野村総合研究所入社。鎌倉研究本部地域計画研究部配属。その後、新社会システム事業本部、ビジネスイノベーション事業部長を経て、現在に至る。