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「中国情報通信懇談会設立30周年記念講演会」

インターネットインテリジェンス

講師:村井 純 氏
【開催日時】
10月22日(木)
14:00~15:20
【開催会場】
広島市南区民文化センター 大ホール(2階)
【講師】
慶應義塾大学環境情報学部長・教授
村井 純 氏
【講演内容】
通信の自由化から30年を経て、インターネットを前提とした社会づくりは新しい発展を始めた。「モノのインターネット」として物流の基盤技術としてスタートしたIoTは、センサーを伴った小さなフルコンピュータの集合として発展しつつある。
Webテキストと消費者マーケティングからスタートしたビッグデータは、IoTから生まれるリアルタイムデータを含めて膨張し続ける。SETI@Homeやグリッド・コンピューティングなどのインターネット上の大規模分散処理は、様々な情報インフラの仮想化技術により高度化を遂げ、リソースの最適化により当時は想像もつかない規模の並列処理の環境が生まれつつある。
これらを背景に、同じく30年を経たAI(人工知能)も全く違った力で蘇ってきた。
光と電波を自由に使い発展し続けるインターネット上のデジタルインテリジェンスが人と社会に新しい力を与える。
【プロフィール】
1955年生まれ。慶應義塾大学工学部卒。同大学院工学研究科後期博士課程修了。1987年工学博士号を取得。
1984年東京工業大学と慶應大学を接続した日本初のネットワーク間接続「JUNET」を設立。1988年にはインターネット研究コンソーシアムWIDEプロジェクトを発足させ、インターネット網の整備、普及に尽力。初期インターネットを、日本語をはじめとする多言語対応へと導く。
日本人で初めてIEEE Internet Awardを受賞。ISOC(インターネットソサエティ)の選ぶPostel Awardを受賞し、2013年「インターネットの殿堂」入りを果たす。「日本のインターネットの父」「インターネットサムライ」として知られる。
「インターネット」「インターネット新世代」(ともに岩波新書)著、「角川インターネット講座」第1巻「インターネットの基礎 情報革命を支えるインフラストラクチャー」(角川学芸出版)著、「角川インターネット講座」全15巻(角川学芸出版)監修ほか。