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基調講演

[A1] IT融合×地域=イノベーション

中村 伊知哉 氏
【開催日時】
10月23日(水)
13:45~15:00
【開催会場】
広島市南区民文化センター 2階 大ホール
【共催】
ひろしまIT融合フォーラム
【講師】
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授
中村 伊知哉 氏
【講演内容】
スマホやタブレットなどTV、PC、ケータイ以外のマルチスクリーンが普及している。
地デジが完成し、ブロードバンドも整備され、クラウドネットワークが成立した。
その上で使われるサービスとして、ソーシャルメディアが主役となった。
メディアを構成するデバイス、ネットワーク、サービスの3面ともに刷新される大波が押し寄せている。
これは同時に、メディアを整備する時代から、利用する時代に切り替わったことでもある。
ネット選挙、医薬品ネット販売、セキュリティ、マイナンバー、教育情報化、ビッグデータ、ネット炎上…いま話題となっているのは全てデジタル技術をどう利用するかの問題だ。
アラブの春も、NYやロンドンの暴動もネット利用が引き起こした。実は日本は世界一、ネットを使いこなし、情報を発信する国だ。一方、日本のIT利用には深刻な後れを見せる面もある。その強みをどう伸ばし、弱みをどう克服するのか。そして、各地域は、それにどう立ち向かえばよいのか。共に考えたい。
【プロフィール】

1961年生まれ。京都大学経済学部卒。慶應義塾大学で博士号取得(政策・メディア)。1984年、ロックバンド「少年ナイフ」のディレクターを経て郵政省入省。通信・放送融合政策、インターネット政策を政府で最初に担当するが、橋本行革で省庁再編に携わったのを最後に退官し渡米。1998年 MITメディアラボ客員教授。2002年 スタンフォード日本センター研究所長。2006年より慶應義塾大学教授。内閣官房知的財産戦略本部コンテンツ強化専門調査会会長、文化審議会著作権分科会専門委員などの委員を務める。社団法人融合研究所所長、デジタルサイネージコンソーシアム理事長、デジタル教科書教材協議会事務局長、NPO「CANVAS」副理事長、社団法人ソーシャルゲーム協会事務局長、ミクシィ社外取締役などを兼務。

著書に『中村伊知哉の新世紀ITビジネス進化論』(ディスカバリートゥエンティワン)、『デジタル教科書革命』(ソフトバンククリエティブ、共著)『デジタルサイネージ戦略~電子看板最前線~』(アスキー・メディアワークス、共著)、『デジタルサイネージ革命』(朝日新聞出版社、共著)、『通信と放送の融合のこれから』(翔泳社)、『デジタルのおもちゃ箱』(NTT出版)、『日本のポップパワー』(日本経済新聞社、編著)、『インターネット、自由を我等に』(アスキー出版局)など。